南極の旅:ノイマイヤ海峡 [南極]
ここで南極の絶景を紹介します。もちろん各上陸ポイントでの景色も綺麗なのですが移動の途中に出会った言葉にならないほどの景色がいくつもあります。
ここはポートロックロイに行く途中のノイマイヤ海峡です。海なのに殆ど波が無く鏡面の水面に真っ白な山や空が反射してすばらしい景色です。
その一部を紹介します。
あと小さな流氷の欠片が船の横を通過するのですがこの時にパチパチと中の空気が弾ける音がハッキリ聞こえます。少し泡が出ているのがわかるでしょうか?
南極の旅:ポート・ロックロイ [南極]
ここは捕鯨船と停泊基地として使用された場所でイギリスの気象観測基地があった場所です。その後、放置されていたのを修復し修理点検費用捻出のために郵便局と売店を開いていましてここで手紙が出せます。南極の消印入りの手紙なんて滅多にもらえるものではありません。自分宛にもだしちゃいました。
あと南極土産を買えるチャンスはここしかありませんので財布の紐が緩みます。ちなみにここはドルだけでなくイギリスポンド、ユーロも使えるそうです。50$以上買うとクレジットカードもOKだそうですが行く前は「そんなに買うものなんて無いよ」と思いつつ結局100$近く買っていました。ちなみに私は出張の際に余っていたポンドがあったのでこれで払いました。
ただお札のみで硬貨は使えない上にお釣りがないのだそうです。ピッタリになるように買うか差額分のステッカーをくれます。
この周辺にもジェンツーのルッカリーに囲まれていました。
これが捕鯨基地として使っていた名残の鯨の骨だそうで周囲はジェンツーペンギンに占領されてます。
南極の旅:鯨ウォッチング [南極]
そのかわりにと急遽場所を移動し船上から鯨ウォッチングするとの船内放送が掛かりまた船で移動すること1時間ほど。だんだんと天気が回復し、目的地の湾に近づいてくる頃にはすっかりと雪は止んでいました。この湾内では風が殆ど無く鏡のような水面が広がってました。その付近からちょくちょくと薄い氷が現れ始めだんだん全体が凍りに多い尽くされました。この辺は淡水が流れ込み海面上側に塩分濃度の薄い層があるそうです。その部分が凍ってこのような光景になるんだそうです。とにかく凄い光景です。
その眺めに感動していると船内放送で船首方向にミンク鯨が出たとの放送が掛かりました。早速甲板に上がり鯨探しです。
鯨を探しているとペンギンが時折ジャンプしている光景を見る事ができます。
そうして待つこと2時間。ようやく鯨を間近で撮影することが出来ました。感動です。
南極への旅:パラダイス・ベイ [南極]
ここはアルゼンチンの基地があり南極大陸の上陸ポイントですがその前にいつものようにゾディアッククルージングです。
ここには大きな山々や氷河があり景色の良いポイントです。しかも私たちが着いた時には晴天が広がりクレパスの青が引き立って見え想像した南極の景色が広がります。
一番の絶景は目の前で見ることの出来る大きな氷河です。その大きさに圧倒されます。
南極は気温が低いので崩落する事は少ないそうですがもし崩落したら津波のような大きな波が来るそうです。時折崩落したかのような大きな地響きが響いてくるのですが氷河の内部で亀裂が走っている音だそうです。とにかく言葉にならない絶景です。
ここでもカニクイアザラシが日向ぼっこをしています。
こちらはウェッデルアザラシなのですがかなり接近してもとくに気にする様子も無く日向ぼっこを続けています。
また崖の所にムナジロヒメウの巣が見えます。他にナンキョクアジサシやサヤハシチドリの雛もいました。
約1時間のクルージング後いよいよ上陸。初めての南極大陸上陸ポイントです。
ここはアルゼンチンのブラウン基地という場所で一度火災で焼失したのですが夏基地として再建し現在は観光名所になっています。運がよければお土産屋さんががやっているそうですが残念ながら上陸時にはやっていませんでした。
基地の裏手には丘へ登る事が出来、絶景を望む事が出来るそうです。かなり急な上り坂なのですが帰りは滑り台のように雪上を滑って降りる事が出来ます。この手のアクティビティーが大好きな妻なのでためらいも無くせっせせっせと上っていました。
基地の周りはジェンツーペンギンのルッカリーになっておりかなりの数のジェンツーペンギンが見る事が出来ます。その中にはペンギンの糞を食べる掃除屋のサヤハシチドリがウロウロしていました。でも時折雛を狙う捕食者となるそうです。面白い関係です。
ここでも5mをキープする事は困難で、足元を確認しながらゆっくり後ろに下がり距離を確保するのですがそれ以上の速さで近づいて来ます。
南極の旅:ポートシャルコー [南極]
初めての上陸がこのポート・シャルコーです。ここはフランス人の探検家・・・すみません忘れました。ちゃんと調べて更新します。
ここではまずゾディアッククルージングで湾内の散策です。透明で青い流氷が間近で見る事が出来ます。
そしてこの湾内は海水が緑色でクリアーではありません。話を聞くと藻の一種でそれが豊富なのでこの色になるとの事です。そしてこの藻を食べるオキアミが多く集まりさらにそれを食べるペンギンなどの動物が集まる。食物連鎖を実感する瞬間でした。
島に目をやるとジェンツーペンギンの大きなルッカリーがありかなりの数確認できました。その中にミナミゾウアザラシも寝ています。
さらに流氷の上にもカニクイアザラシ、ウェッデルアザラシ、ヒョウアザラシ、そしてナンキョクオットセイを見ることができました。南極には6種類の海獣しかいないそうでうちの5種類を一気に見てしまったみたいです。ガイドしてくださったサイモンさんは明日帰っても良いんじゃないか?と言ってました。ラッキーです。
そして約1時間のクルージング後に上陸となり2日ぶりにやっと大地を踏みます。まだ南極大陸ではなく周辺の島のひとつですが南極への初上陸です。
上陸した島にもジェンツーペンギンのルッカリーが幾つか点在しかなりの数のジェンツーペンギンがいました。今の時期は子育ての時期らしくかなりの数の雛が見られ中には抱卵している個体もいました。あとで聞いたのですが今年は南極でも雪が多く子育ての季節が少し遅れているそうです。
そうしてジェンツーに心奪われている中、遠くからこちらの様子を伺いながら近づいてくるペンギンがいます。アデリーペンギンです。JRのSUICAペンギンでお馴染みの目の周りの白いアイリングがキュートなペンギンです。1歳程度の若い個体らしくこちらに興味深々な様子です。
そして頭の周りを盛んに飛び回っているのが雛や卵を狙うナンキョクオオトウゾクカモメで親鳥の隙を狙うように頭の周りを旋回しています。テレビでしか見たことの無い世界が20mほどの目の前で繰り広げられています。本当に目前です。すごいです。
またこれら野生動物の殆どは人を恐れる様子は無くかなりの距離まで近づいて来ます。南極条約上5m以上の距離を確保しなければならないのですがかなりの勢いで近づいて来ます。しかも脅かしては駄目との事なので足元が不安定な中ゆっくり下がらなくてはならず距離を確保するのが結構大変です。
とりあえず初のゾディアックボートによる上陸でした。少し緊張しましたがとても楽しいひと時でした。
なお帰りは靴の底についたペンギンの糞などを持ち帰らない用にブラシで掃除します。持ち込まない・持ち帰らない。南極での鉄則で上陸する人が一番気を使わなければならない決まりです。