2月の写真 [野鳥&天体]
2月の写真と言いつつ最初は1月に撮った彗星の写真から。
この冬は久しぶりにC/2022E3ZTFという彗星撮影に出かけてみました。三年ほど前のネオワイズ彗星は天気に恵まれなかったのですか今回はスッキリ晴れ渡り撮影することが出来ました。
一枚目の写真は近日点(太陽に最接近)から少し過ぎていて双眼鏡でも見ることができる明るさまで増光していて、これから地球に近づいてくるところです。
彗星の動きが星の動きより速く彗星の動きに合わせてコンポジット。他の星が流れているのはこのためです。
1月21日、ISO3200,F3.2,30秒×40枚
次は約1週間後、地球最接近日まであと数日といった時期。地球に近いので彗星の動きがより速く星がかなり流れています。この時が一番明るく見えました。
1月29日、ISO3200,F3.2,10秒×20枚、20秒×20枚、30秒×40枚
そして最後が1枚目の写真から約1か月後。地球からも離れかなり暗くなっていますがイオンテイル・ダストテイルも見えます。本当はこれの倍の時間撮影していたのですがガイドエラーで半分の写真しか使えませんでした。
2月17日、ISO3200,F3.2,60秒×20枚
少し小さめでしたがやっぱり彗星は良いですね。
星撮りはじめ [野鳥&天体]
恒例のしぶんぎ座流星群の季節です。肝心の4日の天気が悪いとの予報なので1日早めに3日の夜に出かけてみました。月没時間が0:30頃と少し遅めなので月没1時間前に現地入りを目指して出発。途中NAVIがいつもと違う道路を案内しだしたのですが気にせずいつもの道路を走行していると道路通行止めの看板が。どうやら昨年10月の台風による大雨で道路が崩れ通行止めになっていたみたいです。このため来た道路を戻り大回りして現地に到着したのは月没時間を過ぎていました。
幸いなことに現地は全く雲の無い快晴。久しぶりに来た天城高原の満天の星に感動です。
これまた久しぶりの機材準備に手間取ってしまい慌てて撮影開始。手始めにオリオン大星雲M42を撮影したのですがレンズのエージングが出来ておらずピンボケ写真に・・・
気を取り直してM45プレアデス星団
ISO3200、F3.2、300秒×8枚(40分)
今週の写真 [野鳥&天体]
今週はふたご座流星群極大。天気に恵まれなかったり休みが合わなかったりで久しぶりに流星群を見るような気がします。ただ薄い雲が覆っておりあまり良い天気とは言えません。しかしその雲の隙間から流れる流星が見え、かなりの数が流れているのが確認できます。中には雲が明るくなるくらい明るい火球クラスも流れているようです。その雲がすっきり晴れたのが3:50頃。比較的光害の少ない西に向けて撮影開始。天文薄明の始まる5:00過ぎまで1時間ちょっと撮影しました。その写真を比較明合成です。
ISO1600、SS30秒、135枚コンポジット
星の軌跡で埋もれていますがこの写真で10個以上の流星が映り込んでいます。一番大きかったので左上に切れている流星でマイナス等級の火球です。向けた方向に流れてくれればよかったのですが・・・。この日確認したのは晴れた1時間の間に40個以上。2~3分おきに数個連続で流れるといった具合で4個同時に流れていたりしました。久しぶりに流星群を堪能した週末となりました。
鳥の方の写真はトラツグミのみです。人がいても逃げないトラで色々な角度から撮らさせてくれました。そのうち2枚だけ掲載。いずれもノートリです。
やっと天体観測 [野鳥&天体]
今週はやっと天体観測ができました。実は先週も天体観測に出かけていたのですが観測地に到着すると薄雲で観測出来ず。今週こそはということでリベンジしてやっと満天の星空下での天体観測となりました。
今回は久しぶりというのもありいろいろな天体にカメラを向けてみました。月が沈んでから天文薄明まで僅か3時間しかないなかでちょっと欲張ってます。短時間でセッティングできるように今回はオートガイダーなしのノータッチガイドでの撮影。歩留りを上げるため露出時間を短くしてのトライです。
一番の目的がC/2015V2のジョンソン彗星。比較的明るくなっておりコア部分はレンズ越しでも見えるくらいの明るさです。
写真に撮ると右下に伸びるダストテイルが写りました。イオンテイルがダストテイルと反対方向に伸びているはずなのですが残念ながらそこまでは映しこむことはできませんでした。
400mm(換算600mm)、F3.2、ISO3200、120秒、5枚スタック
M31アンドロメダ銀河。バルジ部分(中心部分)が明るいこのような天体は露出時間を変えて数枚か撮るのがセオリーみたいなのですが横着をして同じ設定で撮影。じっくりと時間を掛けて綺麗に撮りたいですね。
400mm(換算600mm)、F3.2、ISO3200、60秒、10枚スタック
M20三裂星雲(上側)とM8干潟星雲(下側)です。
400mm(換算600mm)、F2.8、ISO3200、30秒、15枚スタック
天の川のバルジ付近を少し広めに撮影。先ほどの三裂星雲や干潟星雲も含まれています。上の方にはバンビの横顔と呼ばれる星の集まりが写っています。しかし一体何個の星があるんでしょうね。
70mm(換算105mm)、F3.2、ISO3200、60秒、1枚撮り
最後に超広角で垂直に伸びる天の川。織姫・彦星のベガとアルタイルがはっきり見えます。
そのベガの左側にヘルクレス座τ流星群由来らしき流星が写っていました。肉眼では5個ほど明るいの流星を見ることが出来たのですが撮影中に流れたのはこの1個だけでした。
11mm(換算16mm)、F3.5、ISO3200、60秒、1枚撮り
久しぶりの徹夜は体に堪えました。と言いつつもその帰りに鳥見にいつもの場所に立ち寄ってしまいました。
今週の写真 [野鳥&天体]
本格的な暑さですね。私の住んでいる周辺も今週末は39℃ととんでもない気温で湿度も高くまとわりつく暑さです。
そんな暑さのせいで昼間は天気が良いのですが夕方になると上昇した水蒸気で雲だらけになります。夏の流星群に備えてそろそろ星撮りの練習をしたいのですがこの感じでは今週末もやっぱりダメそうです。
でも待っていても好転しませんのでダメ元で晴れ間を探して伊豆方面を南下。途中は霧や雲など絶望的な状態だったのですがだんだん天気が回復し、奇跡的に天城高原は晴れ間が出ています。水蒸気が多く時々高層のうす雲が流れており星撮影には適しませんが肉眼で天の川を見れる状態です。
しかも途中がそんな天気だったせいで星観測のメッカである天城高原も今日は私一人。満天の星空を独り占めしてしまいました。
まず南西方向の夏の天の川です。ISO1600、F4、換算画角16mm、480秒解放
うす雲が街明かりを反射し色被りだらけ。WBがなかなか難しいです。
こちらは天頂付近の天の川。左上の明るい星がアルタイル、その下の方にある明るいのがベガ。彦星と織姫ですね。
ベガのやや右にあるのがデネブ。夏の大三角形です。
右下側にカシオペアがあります。この方向で見るとMに見えますね。そのカシオペアの上の方に縦長に潰れて見える星がアンドロメダです。超広角なので歪んでいて解り難いですね。
ISO1000、F4、換算画角16mm、360秒解放
撮影はカメラに任せハンモックを広げて星を眺めていると何個か流れ星が見えました。たぶんみずがめ座由来のものだと思います。残念ながら写真には写っていませんでしたが久しぶりの星見を満喫しました。
鳥撮りの方は少しだけ。こちらはセンダイムシクイ。
ウグイスの若だと思います。でもシッカリ鳴いていました。
ホオジロです。
今週もおまけです。
ちなみに未修整の天の川です。