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ペルセウス座流星群 [天体]

いよいよ夏休み突入です。鳥と星三昧したいところなのですが月齢と天気があまり思わしくなくどうしようか悩むところです。 
とりあえずまずは夏休み恒例となったペルセウス座流星群です。ここ数年まともに見れてないので今年は気合を入れてチャレンジです。12日~13日に掛けてがピークなのですが月の関係で早めの方がよさそう。そこで11日と12日の夜にチャレンジすることにしました。
11日はGPV雲量予報では関東全域で厚い雲に覆われる予報。しかし他の天気サイトやリアルタイム投稿などを見ると伊豆の方は少しは期待が持てそうです。そこでいつもの天城高原へGo。到着時は少し雲があるものの晴れ。来てよかったと思っていたのも束の間、あっという間に霧に覆われてしまいました。霧が晴れることを期待して待つもののそのまま晴れずに薄明を迎えてしまいました。初日のチャレンジは失敗です。
そして極大の日。今回も関東の天気は最悪のままです。そして観測場所はやはり天城高原に絞り再チャレンジです。
到着すると雲は多いものの月は見えています。あまりにも綺麗な月なので思わず撮ってしまいました。
D500,400mmF2.8+2倍テレコンをトリミング, 1/100,F7.1,ISO400
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雲も多いですが月明りもあり星があまり見えません。前日の疲れもあり仮眠を取ること1時間。目を覚ましてみると、雲はすっかり晴れ雲量ほぼゼロ。 
早速固定撮影カメラをセットしてとりあえず撮影開始。今回は天の川を追尾しようと思っていたので赤道儀もセットし試し撮りでアンドロメダを撮影です。そのアンドロメダを狙っている写真です。
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時々雲が流れてくるので思ったより綺麗には撮れませんでしたがそれなりに撮影できました。 
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そして赤道儀に超広角レンズのカメラにつけかえ天の川を狙って撮影開始。私はハンモックで寝ながらの観測です。
小さな流星は数分おきにたくさん流れています。ただ流れる速度が速くて写真は厳しそうです。また、大きめの痕が残るようなのも5分おきに流れていて、ここ数年で一番いい感じです。
ただカメラを向けた方向には流れないのがジンクス。幸い写っていた一枚がこちらです。
D7100,11mm(換算16mm),180sec追尾撮影,F4,ISO3200 
ペルセウス流星群16S.jpg
音が聞こえそうなくらい大きなやつで痕が流れていくのがはっきり見える流星でした。ちょうどこの流星が流れる直前に流星を見に来た親子がいてどっちに見えるのかなど聞かれて説明したあとにこの大きいのを見て感動し満足して帰っていきました。これだけで満足できる大きな流星でした。ちなみに右上のアンドロメダの下に小さなのも写っていたりします。
しかし写真は星の数が多すぎますね。ソフトフィルターを使おうかなと思っていたのですが湿度が高いので途中でフィルターが曇ることを恐れて使わなかったのが失敗です。次に生かしたいと思います。
満月に近くなりますのでこの夏の星観測はこれが最後です。写真はイマイチですが眼視で十分に堪能できた流星群でした。

おまけですが観測地から帰宅途中に鹿と衝突してしまいました。衝突後すぐにシカは逃走しましたのでシカのケガ状態はわかりません。車は幸いヘッドランプの割れと左ドアの凹みで済みまは車両保険で修理できるとのことなので良かったのですが・・・
飛び出してきたというより並走して体当たりしてきた感じです。何か気に入らなかったのでしょうか? 
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よく見ると割れている形がシカの頭の形に見えたりします。(左側を向いています)
そう思っているのは私だけかな?
ちなみに修理代は約43万!だそうです。エコノミーでないフルの車両保険に入っていて良かった。 

花火と夏の星雲 [天体]

花火大会季節ですね。あちらこちらで花火大会が行われています。
昔は大きな花火大会に行くことが多かったのですが人ごみに疲れてしまいますので最近は比較的小さめの花火大会ばかりに行っています。小さいといっても今年から9000発に増量して大きな大会に迫る勢いです。
場所は小田原酒匂川花火大会。昨年の動員人数をみると17万人と結構人は集まっていますが比較的ゆっくり見れる花火です。
競技花火大会のように変わった花火もなければ尺玉などの大きな花火はありませんが発射台のすぐ目の前で見れますのでその迫力とほぼ真上で寝て見ないと花火が見れないというその迫力でとても大好きな大会です。
写真は超広角11㎜(換算16㎜です)を縦に構えても収まりきらないくらいの近さです。 
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橋を挟んで上流と下流側から上がります。 
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 結構低い位置で開く花火もありこっちに飛んでくるのではと冷や冷やします。
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 そして今年は炎と花火コラボです。なかなか変わっていて面白いです。
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 こちらは恒例のナイアガラ。煙で飛んでしまいました。
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 そしてフィナーレ。近いので立体的に見える花火の迫力に圧倒されます。花火のさく裂したときに熱さを顔に感じるフィナーレでした。
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そして今週は久しぶりの星撮影に出かけることができました。新しいレンズと新しいカメラが初活躍です。
レンズをいろいろ試したり、カメラの感度を確認したりと試したいことはいろいろ溜まっていたのですが今回は撮影に集中。天文薄明までの短い時間をフルに撮影に使いました。
 まずはM8干潟星雲とM20三裂星雲。D500,400mm,ISO1600,F3.2,180sec,4枚コンポジット。
露出時間を変えた写真を何枚か取って明るいところを飛ばないように処理したほうがよさそうですね。 
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スタークラウド、バンビの横顔と首飾りです。D500,400mm,ISO1600,F3.2,180sec,1枚撮り。
バンビの横顔と言われていますが妻にみせたらカピバラと言われました。確かに(笑) 
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 網状星雲です。D500,400mmをトリミング,ISO3200,F3.2,240sec、1枚撮り
可視光でもそれなりに撮れました。 
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こちらはIR改造D90での撮影。こちらはノートリです。この日は水蒸気が多くて赤かぶりが強く出てしまいました。Hαより長い波長の光はカットしたほうが良いかもしれません。 
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M27亜鈴星雲。D500,550mmをトリミング,ISO1600,F4.5,120sec、1枚撮り 
この星雲はファインダーでも見えるんですね。綺麗な緑色です。 
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 ハート星雲です。D90改,400mm,ISO1000,F2.8,180sec,4枚コンポジット。
これが撮りたくてD90をIR改造したようなものなのですがいろいろ腕が伴ってません。赤かぶり対策などを考えたいと思います。 
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 天文薄明時間まで残り時間わずかになったので最後に上ってきたばかりのプレアデス星団を撮って終了しました。
D500,400mm,ISO1600,F3.2,180sec,4枚コンポジット。 
DSC_3996psrs.jpg
そういえばペルセウス座流星群の季節ですね。極大はまだ先ですがペルセウス座流星群由来だと思われる流星が結構流れていました。バンビの横顔の顎のあたりに小さな流星が写っていたりします。写真が小さくてわからないかな? 
夏休みは月齢があまり良くないのですが天気が良ければまた星撮影に行っていろいろ試してみたいと思います。 

今週も天体 [天体]

今週は天気の良い土日で絶好の星観測日和。先週改造したカメラを抱えて出かけたい気持ちなのですが金曜日に内視鏡検査で1日絶食状態。そのまま徹夜突入できる体力はなく金曜日の夜はおとなしく自宅待機。
丁度月面Xなので自宅からパチリ。比較的気流も良くクレーターが綺麗に見えます。星撮りには最高なんだろうな~と思いながら金曜の夜はは諦めました。
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そして土曜の夜。いつもの天体観測場所に到着。先日とは違い無風で快晴。
早速赤道儀と改造D90をセットし試撮り。とりあえず画角を確認する目的で何も考えずにF4、ISO800、30秒と適当に撮影。
DSC_6810_1.jpg
先々週の馬頭星雲がF4、ISO1600、180秒だったのに対し今回は3.5段ほど少ない露出ですでに馬頭星雲がはっきり写っています。
そしてF4、ISO800、300秒、6枚コンポジットしたのがこちら。またまた人工衛星に邪魔されましたが今までのカメラでは写せなかった赤い星雲が浮かび上がりました。オリオン座の3つ星の一番左星(ζ星アルニタク)の下側はこんなに赤い世界なんですね。ちょっと感動です。まだまだ後処理が未熟ですので勉強しないと。
D90_IR_CUT.jpg
本当は10枚コンポジット+モザイクと考えていたのですがこの後急速に雲が広がり撮影中断。
その後も雲が広がったり霧が立ち込めたり晴れたりの繰り返し。移動しようかとも思ったのですがGPV雲量予報では晴れるとの予報でしたのでそれに期待して待つ事2時間、その時がやってきました。
今度はC/2013US10にカメラを向け露出を確認するための試撮り。
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そして露出を決めて撮ろうとした時にまた雲が広がって撮影できなくなりました。そしてそのまま天文薄明過ぎまで晴れることは無く試撮りが唯一の写真となってしまいました。左上に伸びるイオンテイルは画角に収まらないほど伸びていますがかなり薄め。右下にダストテイルも健在です。来週から月が明るくなりますので暫く条件の悪い日が続きます。
また見れることが出来るかな?
今回は彗星撮影は残念でしたが改造カメラの実力が確認できたのでかなり満足です。星雲撮りにはまりそうです。
おまけで今回から新兵器(?)導入です。今まで下のタイマーレリーズを愛用していました。
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中国製の安物ですが使い勝手も良く気に入って使っていたのですが時間を合わせるのに少し時間が掛るのが難点。しかも気温0℃では液晶表示の反応が悪く時間設定にかなりの時間を要していました。他にも撮影間のインターバル時間が最低1秒必要であったりと多少の不満があったり。
そこでオートガイドでパソコンを使っていますのでパソコンにシャッター制御もさせてしまえと言う事でいつもの電子工作。
別件で作ったマイコン基盤にパソコンでのレリーズ機能を追加し活用。
DSC_6802 (2).jpg
パソコン上で動くプログラムを作って完成です。
DSC_6803 (2).jpg
時間設定もキーボードからできますので素早くでき、インターバル時間も最低0.5秒まで詰めることが出来ました。さらに折角のパソコン制御ですので付加価値としてシャッター開放時間を設定するファイルを作る事で1枚目は300秒、2回目は200秒、3枚目は100秒など撮影ごとにシャッター時間を自動で可変できるようにしました。アンドロメダ星雲、M42などでHDRをするときに活用できるかと思ったのですが・・・使うのかな?
とりあえずまた装備だけ増えてしまいました。
最後に鳥も一枚だけ。最近は鳥の気配が薄い日が続いています。
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ほうき星を探して [天体]

今週は久しぶりに天体観測です。ターゲットははカタリナ彗星(C/2013 US10)。11月末から明け方の時間帯に日本から見えるようになってきました。
この日の昼間は日本全国各地で20mを超える強風が吹き荒れ夕方時点でまだ風が残っていたのですが雲一つない空。天気予報では朝方には止むとの事でしたので天体観測に出かけました。
現地に到着したのが2:30頃。止むはずの風はその気配無く太い木が大きく揺れるほの暴風が吹き荒れています。久しぶりの天体観測ですので一応機材をセット。そしてオートガイドのグラフを見ると風と連動し大きく揺れているのが見て取れます。これだけ風が強いと上空の大気の状態も悪く星像が大きく揺らいでおり写真撮影には最悪な状態です。
機材操作の錆落としも兼ねて幾つか撮影してみましたがほぼ全滅状態でした。
少しだけ風が弱まった瞬間に撮れた比較的見れそうなのがこちらの馬頭星雲。ちなみに縦の線は飛行機ではなく人工衛星です。
DSC_6159.jpg
そんな状態でも最大の目的のカタリナ彗星C/2013US10にカメラを向けてみました。
この日は4:00には地平線から上がるのですが撮影できそうな高度になるの4:30過ぎ。さらに天文薄明が始まる5:00過ぎまでの30分が勝負です。しかし無情ながらこの夜明け前は一番天気が荒れる時間帯。風も一段と激しさを増しさらに厳しい環境となってしまいました。そんな中なんとか撮れた1枚がこちらです。
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撮れた時間が天文薄明を過ぎた時間ですので青空が出てきてしまい尾が少し薄めです。
しかし右下に伸びるダストテイルと左上に伸びるイオンテイルがなんとか写りました。薄いので解り辛いですがイオンテイルは捻じれながらちぎれちぎれになっています。最悪条件でもとりあえず写真に写せたこの日は満足して帰路につきました。
これから彗星の上がる時間が早くなり暗い時間帯に長く見れれるようになってきます。1月末くらいまで楽しめるはずですので何度かチャンスはあるかと思います。また来週~再来週あたりが月齢もよく一番のチャンスだと思いますので再チャレンジしたいと思います。
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帰る途中で朝日を浴びる富士山を一枚。いつもと違う角度からの富士山は新鮮です。
おまけで柿を食べるツグミです。冬ですね。
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ペルセウス座流星群 [天体]

夏の恒例行事となってきましたペルセウス座流星群です。
2014は月の影響もあり観測はイマイチ。今年は月の影響を受けない絶好の観測条件です。
このため期待していたのですが神奈川周辺は台風の名残の雲の影響で天候は悪く厚い雲に覆われています。
絶好の観測条件日は12日深夜~14日朝まで。しかし12日夜は厚い雲だけではなく雨も降り出し断念。
13日夜も天気は良くは無いのですがGPV天気予報の雲量予測を見つつロケハンをしながら移動。
はじめは標高760m程度の近場の山での観測かと思っていたのですが低くてもやっぱり山で低層の雲が時々流れてきて雲の中に入ってしまいます。ここまではGPV雲量予報には出てきません。
そんなこんなで移動すること2時間半。たどり着いたのが冬にベニマシコなどを観察するダム湖畔の林道入り口にある鉄橋の上です。薄い雲は残っているもののまあなんとか観測できる状態。
とりあえず赤道儀を使わず固定でカメラをセット。撮影を開始して間もなくかなり大きな流星が流れて行きました。なんとか間に合った感じです。
8月13日22:37頃 画角11㎜(換算約16㎜)、F3.5、ISO1600、30秒
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運よく写真のど真ん中に落ちてくれました。換算16㎜のノートリでこの大きさで撮影できていますのでかなり大きいことがわかるかと思います。眼視ではもっと暗いところまで見えていますので写真の倍の大きさのイメージで今まで見た中でトップクラスです。ピークの時間まではまだまだですので期待したのですが1時間も経たずに全天が雲に覆われてしまいこの日は終了です。
翌14日夜もチャレンジ、今度はライブカメラやウェザーニュース天気予報などから天体観測で有名な天城高原に行くことにしました。今度は日が落ちる前に現地入りして赤道儀とハンモックをセット。その時を待ちます。
そして時間を追うたびに大小の流れ星を確認できます。12日、13日よりも少ないと言われているものの1時間に10個ほどは確認できます。
カメラは天の川をメインに写るように向けソフトフィルターを入れての撮影です。小さな流星は写らないのですが大きな流星の場合はかなり綺麗に写るはずなのですが・・・残念ながらカメラを向けた方向には流れず撮影はできませんでした。
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そして23時を過ぎる辺りからまた雲が出始めて日付を変わるころにはすっかり雲の中にはいってしまいました。 
最終的にはちゃんと数えられてはいませんが30個くらいは確認できたと思います。また昨日撮影した流星と同じクラスの大きなのも5つほど確認できました。環境の良い所で大きな流星を見ると流星痕が残っているのがわかりますね。感動です。
来年度も観測条件が良さそうなので今度は天気が良くなることを祈ります。

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