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ネオワイズ彗星(C/2020 F3) [天体]

ここ3週間近く追い続けている彗星をやっと見ることが出来ました。関東地方は天気に恵まれずここ1ヶ月はずっと厚い雲に覆われていましたが本日なんとか雲の切れ間からその姿を見ることができました。

雲の無い光害の少ない場所を探し求めウロウロし最終的には自宅付近が一番よかったりとドタバタしましたが何とか観察することができました。

ただ薄曇りの中、光害地域での観察で肉眼では全く見えず、写真も何とか尾を絞り出してますのでかなりノイジーな絵となってしまいました。

C2020F3.jpg

ほんのうっすらですがイオンテイルらしきものも見えます。私の心の目だけかもしれません(笑)

撮影結果はともかく何とか見ることが出来たことに感謝しないといけませんね。

段々条件は悪くなるもののもう少しチャンスはありますので懲りずにチャレンジしたいと思います。


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星撮りはじめ [天体]

今日はしぶんぎ座流星群に合わせて星撮り初めです。月齢と天気に恵まれ絶好の天体日和となりました。

その前に1月2日の月金大接近の続きで1月3日の金月木の並んだ写真です。左下の小さい星が木星です。

DSC_4537.jpg

今回は久しぶりに気合を入れてオートガイダーを持ち出してフル装備での天体写真撮影です。今は安価で高性能なオートガイダーもありますが相変わらず自作のオートガイダーを使用しています。1年ぶりに持ち出していますがその間色々とバージョンアップしていまして高感度CMOSセンサーに変えたりアルゴリズムの大幅見直しています。高感度センサーのおかげで適当に向けただけでも星を見つけることができ大幅にセットアップ時間短縮ができました。その辺のテストと調整も兼ねて有名処を狙ってみました。
機材は全て400㎜F2.8、D500、赤道儀AdvancedVX、自作オートガイダーです。
まず46P/Wirtanen彗星。ISO3200、F3.5、180秒、1枚撮り
DSC_5048.jpg
M45プレアデス星団(すばる)です。ガイド精度と安定性が格段に上がったので長時間露光も安心です。
ISO3200、F3.5、180秒×10枚(30分)
190104M45.jpg
こちらも有名どころ馬頭星雲です。
ISO3200、F3.5、300秒×10枚(50分)
DSC_5040e.jpg
最後がバラ星雲。これが撮りたくて星撮りをはじめたようなものですがやっとまともに撮れた気がします。とは言ってもまだまだですね。ダークフレームとフラットフレームを撮るのを忘れていたのがかなり痛いです。
ISO3200、F3.5、300秒×20枚(100分)
DSC_5053ORG.jpg
で肝心のしぶんぎ座流星群ですが星雲撮りに集中していて殆ど見れてなかったりします。別のカメラで写真を撮っていたからいいやと思っていたのですがレンズヒーターの電源を入れるのを忘れていてびっしりと霜が・・・
久しぶりだとアタフタしていろいろと忘れてしまいます。次回から紙に書いておかないと駄目ですね。

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星空を求めて [天体]

先日愛用していたヘッドライトが壊れてしまいました。原因は電池の液漏れです。赤い補助灯が付くので星見には重宝していたのですが探すと意外と目的にマッチするのが少ない。

そんななか見つけたのがマイルストーンというヘッドランプとランタン専門店の出しているヘッドライト。赤い補助灯があるのはもちろんなのですが最大のポイントは補助用も含めて明るさも調整できること。メインランプも暖色系で柔らかい光です。

DSC_6420e.jpg

補助灯の赤ランプがこちらです。他に白の補助灯もあり全部で3種類の光が出せます。その3種類それぞれ明るさをメモリーできますので次に点灯する時も前回設定した明るさで点灯するのでかなり使いやすいです。これから愛用していきたいと思います。
DSC_6422e.jpg
お盆はペルセウス座流星群の時期。今年は月齢も良く期待したのですがここ数週間は天気が不安定で夕方になると雲に覆われる日が続いています。ピークとなる12日~13日は星空を求めて4時間ほど徘徊しましたが晴れ間を見つけることはできず断念。その後も天気と都合の逢う日がなくやっと17日夜に再チャレンジ出来ました。ここまでくると流星群とは関係なく単に満天の星空を見たくての星見です。
観測地に向かう途中の一枚。右下は富士山で左側が静岡の駿河湾でこの時点は期待できる天気です。
DSC_3957.jpg
月齢は約6日なので月が沈むまでの間に機材のセットと試し撮り。そんな試し撮りにスタークラウドを一枚撮影。
月齢6日でも月明かりが強いので細部までははっきり写りませんね。
DSC_9308.jpg
それから30分も立たないうちに急に霧と雲が・・・そして月没を待たずに厚い雲に覆われてしまいした。
DSC_4063.jpg
最近は星運には恵まれていないようです。
9月に入ったら再チャレンジです。

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皆既月食 [天体]

1月31日は皆既月食です。先日も少し書きましたが少しだけですが下準備をしてきました。でもだいたい下準備をしっかり行うと天気に恵まれないというジンクスがあり何度も泣かされました。

今回もそのジンクス通り南岸低気圧が近づいており予報は全国的に曇り。今回もダメかと思いながらも3時間毎に更新されるGPV雲量予報をチェックしていました。このGPV雲量予報にも何度も泣かされているのですが他に頼るものもありません。そして17:30の更新で大きく予報が変わりました。東京の一部と神奈川の一部で雲量の少ないエリアが・・・一応私の住んでいるところも薄雲予報ですが、より雲の少ないところに向けて車を走らせること40分、GPV予報通り月がくっきり見えます。

DSC_3637e.jpg

早速、赤道儀をセット。残念ながら北極星までは見えないので他の星を使いアライメントを行い極軸ズレ角度を確認。ズレ分だけ本体をざっくりと動かし再度アライメントと確認。これを何度か繰り返し極軸を追い込みました。でもせいぜい秒単位の露出なのである程度収束したところで切り上げます。そしていよいよ撮影。
こちらは食分約0.8の月。ISO400、F5.6、SS1/2.5~1/160の6段分のHDR合成です。WBは晴天固定で特に色変更はしていませんが本影と半影部分の間に少し青めの帯が出てました。他の食分でも同じような感じです。
単なる露出違いの落ち込みかと思いますがターコイズフリンジだと良いなぁと思いつつ、しかし素人には確認しようが無いですね。
月食.jpg
食分1.32。今回の最大食です。暗いので星がそれなりに映ります。
ISO800、F5.0、SS8秒
DSC180131222948_0.jpg
こちらは皆既が終わった直後。この時間辺りから薄い雲が流れ込んでソフトフィルターの役割をしています。
本来は邪魔な雲なのですがダイヤモンドリングのような写真になりました。これはこれでOKかな。
ISO640、F5.0、SS1.6秒
DSC180131231500_0.jpg
最後に教科書にあるような写真。30分毎の写真を並べてみました。
最後の方(左側)に薄雲がかかったので少しボケています。
DSC180131203000.jpg
今回は先日作ったソフトが大活躍。部分色途中は想定した露出と合わない部分もありましたがブラケット撮影で吸収できました。また撮影後直ぐにPC転送するようにしましたのでPC上で露出とピント確認が行えます。星を撮るのには最適かもしれません。次回7月の月食にも活躍しそうです。

タグ:月食
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しぶんぎ座流星群 [天体]

ペルセウス座流星群以来の半年ぶりの天体観測です。目的はしぶんぎ座流星群。今回もいつの天城高原まで遠征し観測です。 
久しぶりの満点の星空は感動します。すこしだけ霧が立ちこめていますが天頂はいい感じです。
さくっと冬の天の川を撮影。
DSC_2278.jpg
そして赤道儀でのガイド撮影です。今回はオートガイドの精度を高めるためにアルゴリズムを大幅に見直しを行っています。
フィードバック制御メインだった今までの制御からフィードフォワード要素を入れて遅延により発生するハンチングを抑制するアルゴリズムです今回はそのテストをかねての撮影です。
まずは馬頭星雲を1枚だけ撮影。順調です。 
DSC_8752.jpg
ここでゲインを調整してバラ星雲を撮影している途中でトラブル発生。 ブレブレの写真になってしまいました。
DSC_8769.jpg
復旧を試みるも原因が特定できずかなり深刻な状態。ハード的な問題も絡み複合要因で大幅手直しが必要そうです。
そうやっているうちに霧も少し濃くなってきました。
今回の主目的は流星群ですので撮影は諦め眼視で流星群を堪能することにしました。
観察は23時~25時の2時間ほど。この間に霧の切れ間から20個ほど観測。その後濃霧となり観測を断念。
仮眠して帰路につきました。
やっぱりぶっつけ本番はだめですね。さて原因調査しないと。 
 
1/6追記
原因はガイドケーブルの半断線によるものと新アルゴリズムのPEC予測テーブルの値の間違いでした。
次回までに修正して再チャレンジです。 

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