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夏休みの工作その5 トライアル [天体]

夏休みも終わってしまったのですがまだ夏休みの工作は続いています。 
この夏は本当に天気が不安定です。昼間は晴れても夕方になると雲が広がり夜中は雲に覆われる。そんな天気が続いており機材テストをしたくてもなかなかはかどりません。平日に雲の隙間から見える星を頼りに調整というそんな日が続いています。
ハードウェアーのほうの準備は順調に進んでいます。メインレンズとガイドレンズを一緒に搭載するためにVixenのマルチプレートDXというプレートを購入しました。ガイドレンズ側(70-200mmF2.8)には自由雲台を挟んでガイドに適切な明るい星に向けられるようにしています。彗星等や星雲を撮るときは明るい星が無い可能性が高いですからね。
DSC_5605.jpg
そして肝心のパラメータの設定の方も順調に進んでいます。風の影響が無ければ±1"以内に収まり多少の風を受けても±2”程度にまで抑えられました。ただ一番影響を受けるのがシーイングで星像の揺らぎによるブレです。このゆらぎだけで軽く2"ほどありますのでオーバーシュートの原因になったりもしています。これの対策として露光時間を長めに取り制御周期を抑えて回避する方法がよさそうです。
ポイントとしては赤道儀側のオートガイドレートはあまり抑え過ぎずにしてバックラッシュ補正値を出来るだけ少なめにして間欠での補正指令を出すと言うので上の精度を実現しました。ちなみに換算450㎜のレンズにてD7100で撮影すると1ピクセル辺り2.7”ですので±1”の精度が十分であることがわかると思います。
下のグラフはやや風の影響を受けている時の制御結果のグラフです。
ガイドテスト.png
で実際の撮影なのですが雲が多くなかなかうまく撮影ができません。そこで金曜の夜から土曜日の朝にかけて徹夜で待機。西の空に少しだけの雲の切れ間に見えたペガスス座のマルカブと言う星にてファースト撮影テスト。それがこちら。
AutoGudeTest.jpg
露光時間は2.5分を4枚比較明合成した合計10分の写真です。星影は以前のように楕円にならずにほぼ点状になっています。すこしぼやけているのはピントの甘さと途中に掛った薄雲のせいです。それでも結構いい結果です。
そしてこちらは雲の切れ間に見えたはプレアデス星団。雲がかかってきたので5分だけ露光です。
プレアデス星団140823.jpg
かなりいい仕上がりになりました。これなら多く枚数を撮ってコンポジットすればザラザラノイズも減ってかなり良くなると思います。すっきり晴れた日にテストしたいですね。早く晴れないかな。
ちなみにこんな感じで撮影しています。見た目はごっついのでかなり怪しいですね。
DSC_5600.jpg

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kinda

素晴らしい。オートガイダーはさすがに凄いですが、手作りのところがもっと凄いです。私は時間ができたら既製品のオートガイダーを買ってやってみたいです。
by kinda (2014-08-26 20:24) 

Nori

kindaさんこんにちは。
ありがとうございます。ちょっとした遊び程度のつもりでしたがちょっとしたオートガイダーになってしまいました。
しかしそんなオートガイドでも一度使うともう無い世界に戻れません。既製品なら確実ですから是非ともチャレンジしてみてください。

by Nori (2014-08-26 22:36) 

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