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星撮りのトラブル [天体]

今週は天気が悪いため星撮りはお休み。鳥見は日曜日に少しだけ行きましたが雨の翌日でもあり鳥の出逢いも少なく早々に引き揚げました。
しかし秋も深まりましたね山は赤く染まっています。散歩してても気持ちいいですね。
DSC_4973s.jpg
今日は先週の星撮りのトラブルの件です。
トラブルと言うのはオートガイドで星を追尾しているにも関わらず星影が流れてしまうという現象です。下の写真は3分露光ですが星影が右下に流れてしまっています。
DSC_5094.jpg
これだけ見るとちゃんとガイドできていないんだな思うのですがチェックするとソフトウェア上は正しく追尾している事になっているから不思議です。さらににオリオン座に向けると大きく流れ、スバルやアンドロメダ星雲に向けると流れにくかったりと向きによって流れ方が変わっており混乱が増します。
流れる方向を観察すると赤緯方向で星の動く赤経方向と90°ズレた方向に多く動いているようです。この為赤道儀の赤緯軸のモーターの異常かと思い赤道儀を再セットアップしたり電源を入れ直してみたりしたのですが改善せず。ガイドソフトウェアでも問題を見つけることができません。そうやっているうちに時間が過ぎてしまいました。
諦めて片付けようとした時にガイドカメラのレンズの向きがおかしい事に気が付きました。
ガイドカメラとメインレンズは以下の写真のように取り付けガイドレンズは自由雲台を使い固定しています。
DSC_5956.jpg
下の左の写真のようにつけたはずが右の写真のように回っていました。(写真ではわかりやすく極端に回していますがほんの少しのズレでした)
DSC_5962.jpg
レンズはクイックリリースプレートを介して一点での固定です。この部分が動きガイドカメラとメインカメラの位置関係がずれて星影の流れにつながったと思われます。
レンズフットは一眼レフのように重量ののあるボディをつけた状態で重量バランスが取れる位置についているのですが自作カメラの重量はせいぜい150g程度。この為レンズ前側が重く緩み方向に力が加わり、コルクベースの手締めシュープレートだったこともありジワリジワリと回っていたようです。
レンズを向ける方向によってズレが変化したり、ソフト的にも問題なくガイドしていることになっていた症状のすべてがこれで説明できます。
その動きはほんの少しずつだったと思われますが秒単位の角度変化を検出し補正するのですから僅かな動きも厳禁なはずです。このへんの配慮が全く足りていませんでした。 
そこでレンズを2点止めをすべく別のマウント方法を物色、どうせなら自由雲台ではなく使いやすい微動雲台にターゲットを絞り、購入したのがKYOEIオリジナルの低重心ガイドマウントと言う微動雲台です。これはねじ2本でレンズと固定できますのでレンズが回転してしまうことはありません。また4つのネジを使い2軸に動かせるので自由雲台より楽にガイド星を導入できるようになります。
DSC_5748.jpg
さらにガイドレンズ固定方法変更ついでにメインレンズのマウント固定方法も変更。普段メインレンズは鳥撮りの為にGITZOのCプロファイルプレートを付けっぱなしにしているのですが星撮りの際はこれを外し赤道儀用のマウントプレートに付け直していました。大した作業ではないのですが取り外さずに済む方が楽だと思いマンフロット577というクイックリリースアダプターも購入。スライドプレートですので重心位置変更も楽になり一石二鳥です。
DSC_5751.jpg
そして組み上げた赤道儀マウントプレートがこんな感じになります。
マンフロット577クイックリリースアダプターは固定できそうな穴をすべて使い7本のネジで必要以上にがっちり固定しました。2本程度の固定で動くこととはないと思いますが先の反省を込めてます。
DSC_5764.jpg
レンズを付けるとこんな感じになります。以前と違いかなりがっちりして安心感があります。
DSC_5994.jpg
これで一件落着・・・と言うわけにはいきません。実はもう一つ大きな問題がありました。
それは天体撮影で必ず問題になるレンズの結露です。実は結露防止のためにエネループウェストウォーマというヒーターを巻いていたのですが熱容量が足りず曇ってしまいました。
専用品を買うと良い値段しますので、これも自作してしまえと言う事でホームセンターでニクロム線を購入。余っていた布やUSBケーブルなどを使い作成しました。ベースとなる布に両面テープを貼りその上にニクロム線を波状に貼り付けさらにマジックテープで挟み込んだだけの代物です。電源は5V仕様としてモバイルバッテリーで使えるようにしました。また発熱量は燃えない程度に抑え約2.5Wに設定。この辺は実際に使いながら熱量の調整をしたいと思います。
DSC_5719.jpg
作ったヒーターをレンズに巻くとこんな感じ。大きいのを白、小さいのを黒にしてわかりやすくしました。
DSC_5979.jpg
ついでにガイドレンズ用のレンズフードも自作。純正のレンズフードは広角端をベースに作成していますので短く結露に関してとても不利です。そこでPP樹脂板をドライヤーで丸く成型し長めのレンズフードを作成しました。
DSC_5984.jpg
そして最後に100円均一で売っていたフリースネックウォーマーをレンズのサイズに縫い直して保温カバーにしました。
ヒーター、レンズフード、防寒カバーで結露対策一式作成完了です。掛った費用はしめて2000円程度。安く上がりました。
DSC_5987.jpg
フル装備だとこんな感じになります。
DSC_5982.jpg
ろくに撮影もせずに装備だらけになってきました。作るばかりではなく星撮りに行かないと!

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コメント 2

harada

こんばんは
なんかスゴイ事になっていますね。
きれいな星の写真を楽しみにしています。

私は3連休で、日曜日は家事都合で鳥さん撮りはお休みでした。
明日午前中にちょっとだけ時間が取れそうなので
お出かけしてみようと思います、、、が
あまり期待できそうもありませんね、、、
by harada (2014-11-02 18:30) 

Nori

haradaさんこんにちは。
そうですよね世の中三連休ですよね。
山は朝のうちはアカゲラとカケスが活発でした。あとは下の広場で出るサービス精神旺盛なジョウビタキ♀ですかね。
まだルリの気配は見つけられませんでした。
by Nori (2014-11-02 23:40) 

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