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冬休みの工作その2 [天体]

ここ数週間は満月の影響で星撮りには適さない時期に入っていますので基本的に星撮りはお休みです。
その影響の中でもLovejoyの尾はしっかり伸びているのが確認できますのでちょっとだけ撮影。今はかなり高度が低くなっていますので大気の影響や町明かりなどによる光害の影響を強く受け以前のようにくっきり見ることは厳しくなってきています。
ISO800、F4.0、露出時間20秒×15枚コンポジット、光害カットフィルター使用、換算430㎜相当にトリミング
Lovejoy1.jpg
そんな状態ですので最近は機材の小細工ばかり考えています。
今回、折角無線化出来たので星座ソフト以外で何か使えないか調べてみたところオートガイド端子の代わりに使えそうということがわかりました。それを行うにはRS232Cに送るコマンドを知ってなくてはなりません。そこでさらに探してみると「NexStarCommunicationProtocolV1.2」なるドキュメントを発見。これはセレストロンのコントローラーに送るコマンドを詳しく解説したドキュメントで、いろいろコントロールできそうなことが書いています。
確認の為、星座ソフトとAdvanced-VXの通信データをハッキングして見ると、「Get precise RA/DEC」「GOTO precise RA/DEC」というコマンドを使い「今何処に向いているの?」「この方向に向きなさい」という指令を出していることが確認できました。
解説書通りのコマンドで書かれている通りの動作ですので、この解説書で間違いはありません。これでAdvanced-VXを自由にコントロールできそうです。
さらに解説書を読み進めると、コントローラーに設定している時間や現在地情報をRS232Cから送信してコントローラーに設定できるようなことが書いてあります。
時間や現在地情報はアライメントの時に見えている星を選定するに使われていると思われます。多少のズレはアライメント精度に殆ど影響無いと思われますが毎回設定するのが面倒で適当に設定しているのが現状です。
少しでも精度向上をするためには設定した方が良いのかなと思いつつ放置していました。
DSC_9384.jpg
もしパソコンからこれらを一発で設定できればかなり楽になります。しかもパソコンの時間はインターネットに繋げば秒単位で同期されてますし位置情報もGoogleMapなどから拾い登録しておけばいいだけです。
というわけで手始めに時刻同期と現在地設定ツールを作ってみました。
DSC_9379.jpg
赤道儀の電源を入れてソフトを立ち上げるだけで時刻を自動同期。そして現在位置をリストから選ぶだけです。
位置リストはGoogleMapから緯度経度をコピペして登録できるようにしました。
こんな小さなことでもつながるって楽しいですね。これで少しは精度向上するかな?
 
ご要望がありましたのでアップしておきます。ご自由にお使いください。
 

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コメント 3

オヤジ

最近、ADvanced-VX赤道儀を購入して便利に使っていたのですが、年月日時・場所の入力が面倒で、何か方法は無い物かとネットを徘徊しておりました。
早速、使わせていただきました。
凄く便利ですね。真っ暗な所でコントローラに設定するのは大変です。
本当にありがとうございます。
by オヤジ (2016-03-26 13:15) 

オヤジ

[ 追記 ]
動作環境ですが、Windows10ProのPC上から利用させていただいてます。
by オヤジ (2016-03-28 11:08) 

Nori

オヤジさんはじめまして。
お役に立てて光栄です。またWin10での動作確認有難うございました。未だにWin7とWin8で頑張ってます。
私の方は最近星撮りに行けておらずAVXを活用できていません。休みになると天気が悪くなるというのもありますが・・・
GW辺りには遠征したいなぁと考えていますが天気次第ですよね。
ちなみにAVXとカメラをコントロールして自動でモザイク撮影するツールを作成しています。うまくいきそうならBlogにアップします。
by Nori (2016-03-28 19:03) 

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